2011年5月31日火曜日

試験に受かれる?

(誤) この試験に受かれる人は少ない。
(正) この試験に受かる人は少ない。

◇ 「受かる」はそれだけで可能の意味があります。受かれる、とは言いません。

(正) 今から勉強すれば、きっと受かるよ。頑張って。

2011年5月30日月曜日

~って言われたんですけど・・・!?

次のような尋ね方をするとは、クレームに聞こえてしまいます。どのように言い直したら自然な質問になりますか。


すいません、受付はここだって言われたんですけど・・・


2011年5月27日金曜日

参考と参照の使い分け

先週、このコーナーで「参考」という言葉の使い方を取り上げました。
さて、よく似た言葉に「参照」があります。皆さん、使い分けはわかりますか。

① 形の違い(動詞として使う場合)
「参考」→「参考する」 ※「に」が必要です  (例)参考してください ・ 参考なさってください
「参照」→「参照する」  ※「に」は不要です   (例)参照してください ・ 参照なさってください ・ ご参照ください
◇「ご参照ください」の形が一番よく使われています。

② 意味の違い

Aを参考にしてください」=あなたにとって役に立つことがあるかもしれませんので、よろしければAを見て/聞いてください。
(例1)私の体験をお話ししますので、今後の参考になさってください
(例2)前任者の報告書が残っていますので、参考にしてください。

Aをご参照ください」=詳しいことはAを見ればわかりますから、見てください
(例1)弊社にお越しの際は、HPの地図をご参照ください。
(例2)新人研修の詳しい内容については、資料をご参照ください。
参照」は、目で見える情報にしか使いません。

2011年5月26日木曜日

いろいろ会社?

(誤) いろいろ会社に応募しました。
(正) いろいろ会社に応募しました。

◇ 「いろいろ」の後に名詞が続く場合は、「いろいろな」と使います。
ただ、「いろいろな」はどちらかと言えば話し言葉です。ビジネスメールを書く時には「さまざまな」(様々な)を使いましょう。

(正) さまざまなプロジェクトに挑戦しています。

2011年5月25日水曜日

営業を携わる?

(誤) 前職では海外営業携わりました。
(正) 前職では海外営業携わりました。

◇ 助詞、助詞、助詞!
「を」を使うなら、「海外営業担当しました」と言います。

(正) 中国法人の設立携わりました
(正) 顧客開拓担当しました

2011年5月24日火曜日

配属しました?

(誤) 入社後すぐに、海外事業部に配属しました
(正) 入社後すぐに、海外事業部に配属されました

◇ 「配属」は、あなたが社長や人事部でない限り、配属される、という使い方をします。

(あなたは)+(部署に)+配属される
(人事部が)+(あなたを)+(部署に)+配属する

2011年5月23日月曜日

失礼!

次の2つの表現の違いは何でしょうか。


1 失礼します
2 失礼しました



2011年5月20日金曜日

どうぞ参考にしてください と ぜひご覧ください

先日、このコーナーで「参考にしてください」という表現を取り上げましたが、その後ある方から質問をいただきました。

(質問)
商談で資料などを渡す際、「参考にしてください」の代わりに「ご覧ください」を使ってもいいのですか?

(回答)
はい、どちらを使ってもかまいません。

参考にしてください
相手が興味を持っていることに関する資料や情報を、「もしよければ見てください、何か役に立つことがあるかもしれませんので」という気持ちで渡すときに使います。押しつけがましさはまったくありません。控えめな印象でありながら「役に立つ情報があるかも」とほのめかす、便利な表現ですね。


(例)そういえば先日、不動産投資にも興味があるとおっしゃっていましたよね、資料をお持ちしましたので、どうぞ参考にしてください

ご覧ください
「見てください」と完全に同じ意味です。「見てもらいたい」という気持ちが強いのであれば、こちらを使ったほうが、相手が見てくれる可能性は高いでしょう。
「参考にしてください」の前には「どうぞ」、「ご覧ください」の前には「ぜひ」が馴染みます。(逆にしても間違いではありませんが。)


(例)こちら、新しいマンションの資料です。ぜひご覧ください。」





2011年5月19日木曜日

伺い予定?

(誤) 明日3時に伺い予定です。よろしくお願いいたします。
(正) 明日3時に伺う予定です。よろしくお願いいたします。

◇ 「伺い予定」という言い方はありません。「伺う」+「予定」は、そのまま「伺う予定」となります。名詞句で表現するなら「訪問予定です」と言います。

(正) 来週月曜日に帰る予定です。
(正) 来週月曜日に帰国予定です。

2011年5月18日水曜日

2年間半?

(誤) この会社で2年間半、働いています。
(正) この会社で2年半、働いています。

◇ 「~年間半」という言い方はありません。「半」がついたら「間」は消えます。

(正) 朝の勉強会を年間続けています。
(正) 朝の勉強会を2年半続けています。(「間」が無くても2年半の間という継続期間を表すことができます。)

2011年5月17日火曜日

経験がないなので?

(誤) 経験が無いなので、不安です。
(正) 経験が無いので、不安です。

◇ イ形容詞+「ので」  (「なので」がつくのは、ナ形容詞です)

(誤) 安いので ⇒ (正) 安いので
(誤) 暑いので ⇒ (正) 暑いので

この誤用はとても多いので、これから頻繁に取り上げます。

2011年5月16日月曜日

お待たせして・・・

次の2つの表現は、それぞれどのような場面で使うのがふさわしいでしょうか。


1 お待たせしました
2 お待たせして申し訳ありませんでした



2011年5月13日金曜日

「参考してください」は間違いです

商談の時、資料を渡しながら「こちら、参考してください」と言う人がいますが、これは間違いです。「参考」という名詞は、直接「する」をつけて「参考する」という動詞にできません。したがって、次の言い方はすべて間違いです。
(誤)参考してください
(誤)ご参考ください
(誤)ご参考いただけますか

「参考」を動詞にして使う場合は間に「に」を入れて「参考する」という言い方をします。
(正)こちらの資料を参考してください<参考なさってください。

では、受け取る側は何と言えばいいのでしょうか。
「ありがとうございます、拝見します」と言って受け取ってください。

もし「はい、参考いたします」と言うと、「使えるかどうかわからないけど、とりあえず見ておきます」くらいの軽い意味になって失礼です。

ではでは、後日、その資料が役に立ったお礼を述べる場合は?
「先日の資料ですが、大変参考になりました。ありがとうございました。」が正解です。

2011年5月12日木曜日

参考してください?

(誤)よろしければこちらの資料を参考してください
(正)よろしければこちらの資料を参考にしてください

◇「参考する」という動詞はありません。「参考」の後に「に」をつけて、「参考にする」で使います。

(正)去年の資料を参考にして、今年の研修資料を作成した。

2011年5月11日水曜日

不足なところ?

(誤) 私の不足ところは、語学力です。
(正) 私不足しているのは、語学力です。

◇ 「不足」を、「欠けている」「足りない」という意味で使う時は、「不足する」という動詞にします。「不足な」とナ形容詞にすると「不満な」と同じ意味になってしまいます。

2011年5月10日火曜日

違和感を感じる?

(誤)彼の意見に違和感を感じた人は多いだろう。
(正)彼の意見に違和感を覚えた人は多いだろう。

◇「〇〇感」という名詞と「感じる」という動詞をセットで使うと、しつこくなります。代わりに、「覚える」という動詞を使います。

◇その他の例
危機感/充実感/優越感/劣等感/達成感/罪悪感/責任感+覚える

2011年5月9日月曜日

日本会社? 【「~会社」と「~企業」の使い分け】

次のうち、もっとも不自然な言い方はどれですか。

1 IT企業に就職したい
2 IT会社に就職したい
3 IT業界に就職したい