2011年4月1日金曜日

厚くお詫びします?

知り合い(Aさん)に聞いた話。

先日、部下が仕事のミスを謝りに来たそうです。部下は見るからに反省した様子で言いました。

「この度は大変なご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした。厚くお詫び申し上げます。」

これを聞いて、Aさんは思わず笑い出してしまったとのこと。


その部下は「本当に」という強調の意味で「厚く」と言ったのですが、これは間違いです。「お詫び申し上げます」に対しては「深く」を使ってください。企業や政府の謝罪会見でよく耳にする表現ですね。

(例) 皆様に大変なご心配とご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。


一方の「厚く」は「お礼申し上げます」とセットで使われる言葉です。

(例)このようにたくさんの方々にご協力いただき、厚くお礼申し上げます。


料理で言えば砂糖と塩を間違えるようなもので、食べた人はびっくりします。 笑ってもらえたのは運が良いだけ。普通はそうは行きません・・・

「深く」+「お詫び申し上げます」
「厚く」+「お礼申し上げます」

一方、「心から」という便利な言葉もあります。お詫びでも、お礼でも、両方に使うことができます。


0 件のコメント:

コメントを投稿