2011年2月28日月曜日

「確か」と「確かに」 は完全に違う言葉です!

取引先の企業を訪問したあとの会話です。社員Bは何と言うのが正しいでしょうか。

社員A :「あの会社、見積もり出すの、来週って言ってたよねぇ?」

社員B: ① 「えぇ、確か、来週って言ってた思うんですけど...」
            ② 「えぇ、確かに、来週って言ってたと思うんですけど...」




正解は ①「えぇ、確か、来週って言ってたと思うんですけど・・・」です。


<解説>
わたし 「あの会社、見積もり出すの、来週って言ってたよねぇ?」
あなた (誤)「えぇ、確かに、来週って言ってたと思うんですけど・・・」
わたし (来週か、来週じゃないのか、どっちなんだ???)

「確かに」は、しっかり調べた上で「間違いなくそうだ」と、100%の自信を持っているときに使います。ですから、「確かに」と言い始めておいて「~と思うんですけど・・・」で終わるこの日本語は、少し変な印象を与えます。
「確かに」と言ったら「~です」(でした)「~ます」(ました)と断定してください。この例では「はい、確かに来週って言ってました」です。

一方、「確か」は「私の記憶によれば・・・」という意味。つまり、話す内容にあまり自信がない時に使います。ですから、

「確か~~だったと思うんですが・・・」
「確か~~だったような気がするんですが・・」
という言い方が自然です。最初の例文でも、「確か、来週って言ってたと思うんですけど・・・」と言えばいいのです。

私の経験では、「確か」と「確かに」を正しく使い分けている人はほとんどいません。いつでも「確かに」ですね。しかし、「確かに」を使えるのは「ちゃんと調べた。はっきり覚えている。だから間違いない」と、自信のある時だけです。

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